忍者ブログ
テレビ・本・映画好きのたわごと。
[180]  [179]  [178]  [177]  [176]  [175]  [174]  [173]  [172]  [171]  [170
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ジェイン・オースティン&セス・グレアム=スミス
『高慢と偏見とゾンビ』
安原和見訳、二見書房、2010年

これは、ジェーン・オースティンの言わずと知れた小説『高慢と偏見』ゾンビの要素を加えた小説です(マッシュアップ小説と呼ぶらしい)。

ストーリー的には、ほとんど元になったオースティンの小説と変わりません。ただ、ミスター・ベネットと主人公のエリザベス含めた五人姉妹が武道に優れたゾンビ・ハンターになっています。舞台はのどかなイギリスの田舎のままですが、ゾンビが出没する世界になっているのです。

読んでいると、8割方オースティンの原文を使っているということで、あたかも本家本元の『高慢と偏見』を読んでいるような錯覚を起こすのですが、突然ゾンビが襲ってきたり、大乱闘が始まるため、「あ、ちがったちがった!」とゾンビワールドに引き戻されます。

古典の中にナチュラルにゾンビが出てきてしまうのでおかしくなることもしばしば。第一最初からこの文章です。


これは広く認められた真理であるが、人の脳を食したゾンビは、さらに多くの脳を求めずにいられないものである。(p7)


最初からいきなり、ゾンビ。あの冒頭文が見事に変わってしまいました。
英語の方ではゾンビ3割増の愛蔵版もあるそうです。アメリカ人=ゾンビが好きというイメージはありましたが、これほどまでとは。

そしてこの作品、映画化もされました。「シンデレラ」や「ダウントン・アビー」に出演しているリリー・ジェームズが主役です。こちらも気になります。


『高慢と偏見とゾンビ』、これだけ読んでも面白いとは思いますが、やはり私としてはオースティンの『高慢と偏見』を読んだあとに読んでほしいです。そのほうがよりいっそう楽しめると思います。ゾンビのせいで結末が変わってしまった人もいますし……(ほんとにあの人とかあの人がお気の毒)。

何しろ、オースティンの小説はおもしろいですから!

小説読む時間ない!という方はドラマ版や映画版見てから読むのもありだと思います。ドラマ版はコリン・ファースがとにかくかっこいいし、原作に忠実でおすすめです。



そして、私は気づいてしまった……『高慢と偏見、そして殺人』という本があることも……
こちらも面白そうなので読んでみたいです。

拍手[1回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
風野RUI
年齢:
33
性別:
女性
誕生日:
1991/12/05
職業:
夢に向かって勉強中
趣味:
読書、PC、ゲーム、ドラマ・映画鑑賞
最新CM
[04/28 風野RUI]
[02/13 風野RUI]
[01/31 ポルカ]
[10/11 風野RUI]
[09/13 翡翠]
バーコード
最新TB
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析

Copyright (c)テレビっ子で本の虫なブログ。 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Photo by Kun   Icon by ACROSS  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]